小野寺 典子  Onodera Noriko


書 簡


200×260×150 石


武家屋敷


 今、特に興味があるのは『自分』と『時間』。『自分に興味がある』というとナルシストみたいだが、人は産まれてから死ぬまで、自分という人間の一番の観客でしょう。でも、実は一番理解してなかったりもする。簡単なのかも知れないけれどわかりにくい。『時間』も、いつも一緒なのに、よくわからないもののひとつ。世界中の学者が諸説をたて、ある理論も確立されているのかも知れない。でも、それらは私の理解できる範囲にはないことだし、知りたい部分ではないかも。『時間』という曖昧なものを具体的に感じるには、ある一点で産まれたものが成長したり古くなったりするのを見ることが手短だ。
 あと、『時が解決』したり『時がたてば君にもわか』ったりと、時間は大変便利なもののようだ。今の自分というものがわかりにくくても、自分の気持ちや考えを何かの形に置き換えて、時間をおいてからみると少し客観的になれるのでは?ということで、この作品は少し前の自分からちょっと未来の自分への手紙のようなものです。