80x50x23 ピンク・ポリーノ
沢端川
川の中から気泡のかたまりのように湧き出てきた形は、上に向かって伸びて行く。一つ一つの形が互いに結びつき、やがて新たな構成物へと変化して行く形は生命の営みの経過にも似ている。
川の水の中から、今まさに成長を始めたばかりの楕円球体の群れは、清流の水の中で楽しげに歌い出し、やがて豊かに実った果樹のようにも見えて来る。清らかな水は、あらゆる生命の源である。この作品が生き生きと見えるうちは水も清らかである証拠である。
『この作品は清流に住む生物の象徴であり、代弁者でもある』
この作品は一つの石から掘り出した形であるが、その理由の一つには幾つもの形が重なりあっているかのように見える形も一つの生命体である事を強調する為である。
30x55x55 黒御影石
武家屋敷
地球を取り巻く大宇宙を意識し表現してみました。球体の真ん中にあるわずかな窪みは大宇宙へとつながり、また見方を変えれば大宇宙の末端であるとも言えます。我々人間は小宇宙であるが、意識の中に大宇宙を何時でも感じることも可能です。また毎日使う茶碗や洗面器といった日常の物からも大宇宙を意識する事が出来るでしょう。
しかし、本当は地球も人間も大宇宙にすっぽりと包まれているのですから、地球も人も大宇宙という器の中身かもしれません。
本来、日本人の意識の中には自然と言うか宇宙と言うものが生活の意識の中にありました。仏教や茶道、華道といったものの最終的目的の一つとして、自己の中に宇宙を感じることであったように思います。
普段、日常生活の中で大宇宙を感じながら生活をしている人は少ないでしょう。しかし時々はこの作品を見て雄大でとてつもなく広い「大宇宙と自分」との関係を考えてみてはいかがでしょうか。