

大蔵山造形研究所とは

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採石場として知られる大蔵山を活動拠点にしている大蔵山工房は、この山を「自然と人間の共生を、具体的な活動として模索する場」ととらえ、その跡地を整える過程において、さまざまな「実験」をしようと考えています。
そのひとつには、いったんは破壊された採石場の跡地整備事業を創作的な意味合いを持たせながら、山の緑化を進めていこうというものです。この山にふんだんに存在する石や土、木などを素材とした造形物を山の復元作業のなかに織り込んでいきながら、人々の感性に響くような風景を順次つくっていき、採石場として破壊された山に新たな息吹を吹き込んでいこうとしているのです。
また、地域の暮らしのなかで営々と受け継がれてきた生活文化には、現代の物質文明を享受しながら生きてきた私たちが、想像もつかないほどの人々の知恵が凝集されています。有史以前の太古から自然とそこに暮らす人々との共存関係を維持しながら作られてきた生活様式には、私たちがこの山を活動の場として展開していくにあたって、計り知れないヒントが隠されています。
大蔵山を「自然と人間の共存関係を模索していく場」としてとらえている私たちにとってかけがえのない材料が、実は山の暮らしの中にふんだんにあります。加速度的に「進歩」している社会の流れにのみこまれようとしている地域の様々な生活技術や考え方などを、実際的な体験を通して学び取ったり、現代社会で見失われてしまいがちな私たち自身の足元を見つめていきたいと考えています。
物質的繁栄のなかに忍びよる脆弱。形骸化がすすむ社会。自然に対する畏敬観念の喪失・・・。
採石場とその跡地、という破壊と再生という場での私たちの活動が、現象としての環境破壊やそこから派生する様々な問題を考える糸口になれば幸いです。
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