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山堂サロン

1998年、第3回目の大蔵山ワークキャンプは「建築と彫刻」というテーマで開催されました。大蔵山でくりひろげられている様々な活動の拠点となるようなセンターハウス的な機能を担うもの、それ自身が大蔵山での考え方を象徴し、発信するような建物をつくる試みでした。一年間、彫刻家や建築家がこのテーマを模索しつつ、それぞれのアイデアを出し合いながらミーティングを重ねた後、約40日間にわたって、石彫家やヨーロッパの石職人たちが建物に絡む石積みや、建物ものに付帯する石像物を公開して制作されました。
その後、逐次建設に向けて作業が進められ、土台部分が完成。2005年、建築物本体の完成めざして建設を再開し、7月に完成しました。
この大蔵山で計画された遠大な「創作的作業」がその作業過程において、この山を訪れ、その場にふれた人々の感性にどれだけ響き、現代に生きる人々の精神性にどれだけ作用するかというテーマは、大蔵山活動の主たるテーマのひとつです。
「外界からのシェルター」という機能を満たす建築は、人間の感性に強く作用します。一方、彫刻は建築の様式や理念といったものを表現する要素として、建築と一体化したものが数多く存在しています。しかし、経済優先の考え方が広まるにつれ、両者の関係は次第に疎遠なものとなってしまっています。このセンターハウス
「山堂サロン」は、ささやかでは試みではありますが、両者の関係をもう一度振り返ってみようという実験的な建物です。
完成した建物は50ヘクタールの壮大な実験装置の活動拠点として、また大蔵山を訪れた方のサロンの場として利用されることになっています。
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